月曜日の朝。
やる気は雨の日の燕より、低く、なんなら、地面にめり込んでいる。
できれば来てほしくないと願いながらも、それはやってくるのだ。
そんな月曜日の朝にも美学がある。
起床の美学だ。
起床の美学。
それは、起きてしまう事だ。
正直、何を言っているんだ?と思われるだろう。
だが、これが一番難しい。
布団の誘惑にも負けず、まだ足を引っ張る睡魔にも負けず、まずは起きる。
簡単なようで、難しい。
先ずは、上半身を起こす。
すかさず、下半身も立ち上げる。
立ったら、多少の起動待ちをした後、洗面台に向かう。
あとは、いつも通りに生きて、何の気なしに会社に行く。
ただこれだけだ。
これだけでも、しっかり出来れば、美学だ。
だが、それを深く理解する必要はない。
だって、月曜日の朝はやる気がないから。