ロストマン×ロストウーマン 感想

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本日は福士 愛美様ご出演

ロストマン×ロストウーマン

を拝見してきました。

前回の猫神様に引き続き、劇団ココアさんです。

 

相変わらずネタバレができないので、内容に関することは控えますが、今回は人の感情に関するお話でした。

人の人生にはたくさんの感情があります。

よく喜怒哀楽都とあらわされますがそれ以外にも憎しみや妬みなどたくさんの感情があります。

その中でも、一番強い感情が「愛する」ではないでしょうか。

「愛する」にはたくさんの感情が含まれます。そして、それはただ1色だけで洗わせられる感情ではないでしょう。

本公演はその「愛する」に焦点を当てたお話でした。

恋人同士、友人、親子。「愛する」にはたくさんの関係性があります。

それによりいろいろな側面を見せ、また、それは見ている人によっても違うでしょう。

また、恋は盲目というように「愛する」という感情は時に人を狂わせることもあります。

どれが正義で、どれが悪か、ということもあいまいです。

宝石のようにきれいな光を放つ「愛する」もあれば混ざりすぎた絵の具のようによどんだ「愛する」もあるのです。

今回はそんな「愛する」をたくさん見ることができました。

お話の内容的に現代と過去を行ったり来たりするので、初めは登場人物の整理が難しいですが、わかり始めるとのめりこむように見てしまいました。

実際に感情が揺り動かされすぎて、最後には酔っぱらったみたいになります。

また、この話は人生における取捨選択のお話でもあったように感じます。幸せになるにはすべてを選ぶことは難しいでしょう。誰かを愛するなら、だれかを愛さないということもしなくてはなりません。今回のお話では主に「富か愛か」が問われていました。人類の永遠のテーマでもあるでしょう。二つ得ることができれば最高ですが、時にそれは難しくなります。そうなったときにどちらを選ぶか。これに正解はなく、また、善悪もりません。そこにいあるのは私欲かもしれませんし、慈愛なのかもしれません。今回の舞台ではそれぞれが選んだ結末が提示されました。それをどう感じるのかが今回の舞台を見る意味なのかもしれません。

 

さて、今回の推しのお話を。

今回、福士さんはミセス・ブルームというお母さんの役でした。いわゆる貴族であり、また、一人の子供の母親でもあります。親である以上、この幸せを願うのは当然でしょう。しかしながら、その幸せは「貴族」としての幸せです。そして、その幸せが本当に子供にとって幸せかどうかはわからないのです。最終的には怒りの感情が露見しますが、それもこの幸せを願ってのこと。それは彼女なりの「愛する」だったのでしょう。

福士さんは普段はおきれいで話も面白い方なのですが、舞台上では役が乗り移った感じで時に美しく、時に強く感じます。自分がそう感じるのも福士さんが役を理解し、懸命に演じていらっしゃるからだと思います。

自分は福士さんに関してずっと白百合のようなイメージを持っていました。しかし、今回で日本刀のイメージを持つようになりました。見目は時に麗しく、かっこよく、芸術作品です。また、抜刀した際にどのような立ち振る舞いをするのかによって印象がかわってくるのです。その抜刀するのは福士さんが演じる役であり、また、福士さん自身でもあるのではと思います。自分に乗り移らせた役に福士愛美という刀をどのように振わせるかでいろいろな姿をみせる。そんなイメージを持ちました。

そのほかにも、いろんな素敵な役者さんがいらっしゃいました。

中性的で少年のような声を持ちながらただ甲高いのではなく、透き通る声を持った日向さん。動きがアニメのようで可愛らしかった七花さん(チェキ買いたかった…)以前も拝見して、今回も可愛らしかった雪城さん、声が!!めっちゃ!!とおる!!!加藤さん。ほかの役者さんも素敵な点を挙げていったら論文のようになるでしょう。

今回も楽しく、刺激的な時間を過ごすことができました。

また、次回もどこかで拝見出来ればいいなと思います。

 

では、また。