INNOCENT LABYRINTH 感想

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本日は福士 真未様 ご出演

INNOCENT LABYRINTH

を拝見してきました。

 

今年初めての福士さんの舞台です。

今年も完走できるよう体調にきをつけて推し活を頑張りたいと思います。

 

さて、今回のお話はロシアのモスクワと現代の2つの時代を舞台にした物語でした。

 

この話のテーマとしては「屈曲した愛情表現」であると思います。

恋愛自体は行うのは難しく、人の感情というものを鑑みるに嫉妬や嫌悪などみにくい感情も渦巻きますが、それでも美しい面もあるものです。

ですが、それも正しく、道を間違えない、恋愛をおこなってこそだと思います。

ここでいう、正しいとは、お互いに好意を持っており、愛を育んでいける状態としてください。

現代において恋愛の形は多様性をんでいます。それらに対して否定的な意見が出ているというのも確かです。しかしながら、それらは「正しい」恋愛であれば基本的に人が口を出す問題ではないと考えています。(そもそも、他人の恋愛というもの自体があまりよそものが口を出すものではないですが…)

しかし、過去の時代、いわゆる貴族など家柄など面子が重視される世界では恋愛というものは一筋縄ではいかないものなのでしょう。過去の時代の主人公、ウエンディはまさしく、時代に翻弄された恋愛に挑んでいったものであると思います。

そして、現代、恋愛はとても自由になっていきました。しかし、自由になっていくということは、それを利用するものも出てくるのです。自由というものは責任が伴います。そして、その責任はときに己の心にのしかかり、壊してしまうのです。そのような責任に蹂躙された恋愛を選んでしまったのが、清水まどかなのだと思います。

なぜ、この2人が解離性同一性障害として1つの魂になってしまったのでしょうか。これには感激した方一人一人の考えがあると思います、

なので、ここは自分としての考察を述べたいと思います。

自分としてはいわゆるウェンディの時代の話。過去のロシアでのお話は全てまどかの妄想であったのだと思います。ただ、蓬来に騙されて心が壊れてしまったことにより発生した世界ではないとも思います。人間、誰しも頭の中で自分の空想の世界を作り上げたことはあるのではないでしょうか、例えば、小説を読んでみて、自分だったらいた様な世界観でどのような話を作るかなど空想した人もいると思います。元々はその様な世界だったのだと思います。また、まどかがロシア文学に触れ始めたのは姉の自殺後です。それゆえに、己の世界に引き篭もりたいという意味も込めて自身が思い描いた世界を作り上げていたのだと思うのです。もしかしたら、蓬来に出会うまではウェンディの物語は家族に恵まれ、アレクセイに恋をする幸せなお話だったかもしれません。しかし、蓬来と出会ってしまったことにより、壊れてしまったのだと思います、ロシアはナポレオンの侵略によて崩壊しました。これは、まどかの心に蓬来が侵略し、めちゃくちゃにしたこととリンクしていると思います。この話にはナポレオンは登場しませんが、ある意味、蓬来がナポレオンだったのではないでしょうか。

唯一、過去の時代と違ったのはかずまがいたことです。過去の世界、いわゆる、まどかの頭の中の世界ではウェンディの理解者はおらず、また、死別しています。これは、自身の理解者はいないと思っていることの暗喩だと思います。しかし、かずまという存在がいた。これ自体は、まどかもわかっていたことだと思います。それゆえに、施設へかずまを招いたのでしょう。しかし、否定しようとまどかは無意識に思ってしまい、ウェンディは一人ぼっちになってしまったのだと思います。しかし、理解者がいるということをまどかのもう一つの心であるウェンディはわかっていた。だからこそ、ウェンディはまどかに道を示し、それでいいのかと問い続けたのだと思います。

さて、推し語りです・

福士さんは今回もお母さんでしたね!!でも、今回は怖くなかった(笑)。娘の幸せを大切にする可愛らしいお母さんでした。(みんな、丸くなったって言ってますね(笑))実際、白い衣装がよく似合い、素敵で可愛らしいお母さんでした!そして、福士さんのステッカーをゲットしました。自慢しよう。

現代はいろいろな恋愛が成立する世の中です。それゆえに、正しく、悔いのない恋愛をしたい、そう思える舞台でした。