ぬいぐるみ組曲 感想 ※ネタバレあり

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本日は福士 真未様ご出演

 

ぬいぐるみ組曲

 

を拝見してきました。

 

朗読劇、約1年ぶりくらいでしょうか。

実はあまり行った事がなく楽しみでした。

そして、直前にXに上がった福士さんの男装姿……やべぇ、カッケェ。

というかわけで、ワクワクしながら到着。

開演前になりかあるという事で開場ちょっと後に行ったのですが、暫くは何もなく、注意事項のアナウンスもあり、ちょっとトイレへ……戻ったらお手玉ボウリングが始まってました。

何事……???

そうこうしてる間に幕開け。

初めの方は穏やかな話だったのですが……

自分は今回のテーマは「大切にする」という認知についての話だと思いました。

今回のキーパーソンである岡本先生。彼女は小学校の先生です。先生、という存在について考えたことはあるでしょうか。大人になると職業の一つ、という認識になるのではないでしょうか。でも、子供の時を考えると両親以外で一番近しい大人、という存在が先生であったと思います。では、逆に先生は生徒、いわゆる子供をどう見ているのか。これは千差万別だと言うしかありません。ただ仕事で関わるという割り切った人もいるでしょう。しかし、今回の岡本先生は守るべき対象、愛すべき対象として見ていました。見た目は個性豊かだけど元気な子供たち、ただ、大人からは違って見えました。いや、見ていました。大人の役割の一つに子供を正しい方向に導くというものがあると思います。ですが、その正しいとは誰にとっての正しいなのか、子供達はそれを正しいとみなしてくれるのかは分かりません。岡本先生は子供達を近くで見てきました。だからこそ、子供達が考える「大切にする」を重視したのです。そして、それを守ろうとした。ですが、次第に認知が歪んでしまったのでしょう。子供達の「大切にする」を守る事が自分の「大切にする」になり、最終的には守るべき「大切にする」は自身の「大事にする」になってしまいました。それはかつて自分が否定した押し付けられた「大事にする」になっているとも分からず……自分が拝見した回では悲しい結末が待っていました。

ただ、守りたかったのに。けれど、行き過ぎた想いは人を歪ませます。救いは無かった、けれど、時は前に進み、また、毎日日常がやってきます。そういった事を正す人もいる。けれど、また、生んでしまう人もいる。

そうやって世界は周るのです。 

 

※ここから先はオチのネタバレを含む考察です。拝見される方は観終わった後に読むことをおすすめします。

 

さて、では良いエンディングを導くにはどうすればよかったのか。考えて見ましょう。

ルートの分岐点は七曜ウラ、オモテどちらをぬいぐるみ職人、つまりは騒ぎの犯人かという事になります。自分達の公演ではウラがぬいぐるみ職人であるというジャッジをしました。しかしながら、オモテがぬいぐるみ職人であり、物語はバッドエンドを迎えました。しかしながら……バッドエンドを迎えた彼女達と彼女達が引いていた屋台?であるエレフの会話にはオモテを選んだからといって正しいルートに進めるか疑問の会話があったのです。気になったのは彼女達が壊れてしまった所をそれぞれ修復した会話です。オモテはウラを、エレフはオモテを治していました。分岐点の問いかけはぬいぐるみ職人はオモテかウラか?というものです。直前にはオモテ、ウラ、両方から私はぬいぐるみ職人であるという証言が聞けます。そしてアスとの会話よりぬいぐるみ職人は精巧な人型のぬいぐるみが作れるという情報も得ています。そして、ウラとオモテの口調が混ざるシーン。自分は分岐後のストーリーがわかるまではウラがぬいぐるみ職人だと思っていました。何かしらの理由で大切な姉を亡くし、ぬいぐるみで蘇らせたウラという人物を推測しました。しかし、実際はウラは違いました。しかし、これはウラがぬいぐるみ職人ではない、という回答ではなく、ウラ「のみ」がぬいぐるみ職人ではない。という回答ではないか?と推測しました。

つまり、ウラ、オモテ両方ともぬいぐるみ職人であり、表裏一体という事です。お互いに直すシーンからは全員が人間ではない事、そして、ぬいぐるみに精通している事が伺えます。片方が何かしらでダメになっても片方が蘇らせるという構図になっているのではないか?と考えます。エレフもぬいぐるみを修復できるので残った片方が負傷しても回復できますし、二人同時でないと、ぬいぐるみも機能を停止せず、無限に蘇るのではないかと思います。

ここまでの考察があっていればですが、つまり真のエンディングに導くには同率投票が必要という事になります。ちょっと難しいのでは?となりましたが、正解かも分からないので、台本を読みたいと思います。

 

今回も福士さんは素敵でしたね!ショタボもできるとは………また、新しい姿を見せてもらいました。厨二感が良い塩梅でした!!あと、イケメンと写真撮ってもらった!やったね。マカダーミア。

後、エレフ役の矢薙さんが凄かった……これが生の声優さんの力。ヤベェ敵感が半端じゃなかったです。

アーちゃんことアス役の楽奈さんの歌唱も素敵でした。お母さんには合わせてくれたけど、それは正しい事じゃないと理解して先生を消滅させるシーンはギュッとなりました。

 

普段行かないような場所に行き、新しいメッセージをもらった気がします。独りよがりにはならず人と話し合い、「大切にする」という事を見定めていきたいと思いました。

 

では、また。