至極滑稽亡者戯 感想

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本日は

表情 豊様ご演出

 

至極滑稽亡者戯

 

を拝見してきました。

なんだか久々の表情さんの舞台で楽しみでした。

見た感想は、兎に角

今の状況に刺さる。

この一言に尽きます。

この話はとある作家があの世をめぐり、自分の事を振り返る話です。

その中で自分にとって大事なことは、自分の地獄とは何なのだろうということを葛藤するのが主題なのですが、このメッセージが自分の中に本当に大きく残りました。

今夏にの舞台の中で自分が一番好きなセリフがあります。

遠藤「何もしないのと何かするのでは、結果に対する納得の度合いが全く違いますよ」

です。

このあとに、やることが今目の前にあるのなら、やるだけやって地獄に落ちればいいんです。と続きます。自分はこのセリフが本当に好きになりました。

この主人公の死因は「自殺」とされています。生きていくうえでいろいろな葛藤やジレンマがあり、最終的に死を選んだのでしょう。しかしながら、本当に自分が納得いったうえで自殺をする人はそうはいません。安楽死のことを以前書きましたが、病気になって安楽死を選ぶ人だって、病気にならないのが一番です。それと比較し、五体満足で生きている僕らが死を選ぶこと。それは、きっととても悔しく、とても悲しいことであると思います。そこに至るまでの失敗もたくさんあるでしょう。失敗が納得いくものになるかどうかはとても難しい問題だと思います。実際、自分もとても失敗するのが怖い人間です。しかしながら、今回の舞台で、自分が納得できる失敗をすることはたとえ地獄でも怖くない。ということを学べることができました。でも、実際には地獄をめぐっているときは怖いと思えます。しかし、納得できた地獄はいつか己の経験になるのだとも感じました。それ故に今回主人公は地獄を体験したことで今までできなかったことができるようになったのですから。地獄を潜り抜けたからこそ、また、地獄にいるからこそわかることがあるのではないかと、人間は失敗する生き物であり、失敗するから、後悔するからできること、魅せれることがあるのではないかと思いました。

自分はいろんな推しがいていろんな舞台を見に行きますが、表情さんの舞台は笑って、見入って、やっぱり笑って、ちょっと胸の深いところを抉られて、最後には楽しくなって、明日も頑張ろうと思える舞台で大好きです。今日の舞台もまた、月曜日から仕事を頑張って、自分なりの地獄で頑張って生きて、生き抜こうと感じることができました。

今日は孫登にいい一日を過ごせました。

では、また。