本日は秋月はる華さんご出演
ブラック・フラッグ・ブルース
を拝見してきました。
いっつもよくいく劇場(2~3か月に1回)の真向かいの劇場。
下北沢に初めて行ったとき、
あ、今日はここか...真向いも劇場なんか...いや、そこかしこに劇場あるな!!
と、思ったのをよく覚えています。
今日は初めての劇場でしたが、見慣れた劇場でよかった(迷わなかった)。
さて、内容に関してですが…
めっちゃ面白かったです!!冒険活劇的というかSFの設定なんですけど日常ドタバタコメディ感もあり、110分本当にあっという間でした。
とても、明快な作品でいい意味で裏メッセージ的な考察が必要がなくすっきり見ることができました。
メインどころとなるマリナと砂記との関係性に関してはとても胸が熱くなりました。
自身としては1人立ちできているつもりではありますが親から見たらまだまだ子供な部分がたくさんある砂記と、ずっと子供だと思っていたけど自分の知らないところで子供が芯をもって強くなっていたマリナ。
親の心子知らず。とは言いますが、その逆もしかり、ですよね。
親子という特別な関係ではありますが、根元を掘っていけば別々の人間です。
相手のためだと思ったことが相手の心を傷つけてしまうことだってあるのです。でも、逆に何でもないようなことが相手を救うこともあります。
砂記のセリフで私は子供である前に1人のパイロットなんだ、というセリフがあったかと思います。
マリナの視点から見ればパイロットである前に1人しかいない娘という事になるのでしょう。
最終的には砂記がなぜパイロットになりたいかの理由はマリナと一緒にいたいからという、ある意味、家族としては当然ですが、口に出すとなると気恥ずかしさが出てしまう考えでした。
この一緒にいるという意味は家族と良好な関係を保ちたいという意味だと思っています。現在の世の中ではいろいろな家族の形がありますが、良好であるに越したことはありません。
そのために他者を傷つけかねない言動を繰り返し、試験を勝ち取ってきた砂記。そんな様子をずっと心配していたであろうマリナ。
言動はすれ違っていましたが、心はお互いを向いていたのだと思います。
最後のキャプテンがマリナに想いを告げるシーンをはじめ、この舞台全体で、思ったことは口に出して伝えることの大切さを描かれていると思いました。
人はいつ別れが来るかわかりません。
今回の舞台では危機を回避することができましたが、想いを伝えた時にはもう遅い、なんてことがないようにしたいと思う。そんな舞台でした。
あと、もう一つ感動したのが今回の首謀者(そう書いてあるのでそのままで!)である秋月さんのパンフレットのごあいさつです。
「誰にも気兼ねせず、やりたいことをやる」
これを門等に実現されているお姿を見て、本当に感服しました。
ただやりたいことをやるだけではなく、Xを拝見しているとお仕事もお忙しそうにされてて、その上、自分はじめ元気のない人に声をかけてくださっている。
なかなか、並大抵の人間ができることではありません。
だからこそ、素敵なスタッフさんやキャストの方々が集まるのだろうなと感じます。
自分は今年で31歳ですが、まだ、やりたいことの前で躊躇している状態です。
自分も頑張って1歩目を踏み出してみようと思いました。
予想以上にバタバタしている師走ですが、その中で頭をすっきりできるかっこいい舞台が見れて本当に良かったです!!
では、また!!